生産管理システムとの連携が可能なBOI対応会計システムの導入でデータ入力・管理工数を削減
Q.御社の事業内容を教えていただけますか?
弊社は、2016年にBOIの省令を受けて設立した会社で、エアコン系断熱材を中心とした各種断熱材の製造メーカーです。タイには、タイ政府の(BOI)という恩典を受けることができる地域があり、2017年にBOI対象地域であるサケオに工場を建設、現在はすでに多くのお客様へ、製品供給をスタートしており、さらなる増産に向けて活動しております。
Q.システム導入の経緯を教えていただけますか?
法人設立に際し、日本本社で使用している会計システムをそのままタイへ持ってきて使用することを検討しました。既存のシステムベンダーはタイでのサポートは行っておらず、当然、タイの会計やタイ人経理が使用するとなると不都合が出てしまい、 また、BOIへの対応も検討しなければいけなかったため、採用には至りませんでした。 そんな中、BOI取得にも強いタイのコンサルタント・SME Multi Consaltant
(以下SME)さんに種々ご相談させていただくなかで、BOI対応の会計システムであれば、東計さんのswifT、ということでご紹介いただきました。
タイでの商習慣等に準拠しており、システム開発にあたってはSMEの会計士さんが携わっているとのことで、安心して導入できるかな、という第一印象でした。
Q.システム選定でのポイントを教えていただけますか?
swifTを選定したポイントとして、まずは事前に日本側でシステムを具体的に検討できたことが挙げられます。
会計システムは他にも別途検討しておりましたが、東計さんに、岐阜県にある本社へ訪問頂き、詳細説明いただけたので、導入後のイメージが付きやす
かったです。
クラウドシステムのため日本側でもデータの確認ができるという点でもコストパフォーマンス的にも遜色なく、タイ人スタッフに確認してもらった時に、初めて使うソフトではあったが問題なさそうだという判断もあり、万一の際も、東計さんはタイでのサポート体制もあるということから、swifTを採用するに至りました。
Q.生産を管理するシステムの導入は検討されましたか?
タイでは工場の設立のため、並行して生産管理システムの導入も検討していました。
先行してswifTの導入が決まっていたため、生産システムは東計さんへ相談させていただきswifTと連携できるとのことで、パッケージソフトである”Factory-ONE”を採用しました。
弊社は細かい商品を扱っているためインボイスの件数が多くなることが想定され、現状では1日10件から20件、今後は更に数倍になることが想定されています。1つ1つのインボイスをマニュアルで会計仕訳を作ることを考えると、それだけで人員を1人を確保する必要が出てきます。 データ連携ができれば自動的に会計に落とし込むことができるため、会計と生産管理システムが連携できる必要がありました。
Factory-ONE データ連携図
Q.システム導入にあたり、苦労した点はありましたか?
実際のシステムの導入にあたり、会計面では、タイの商習慣やBOIの制約を考慮しながら弊社のやりたいことをどのようにシステム管理し実現していくか、という点で苦労しました。
その点は、東計さんやSMEさんと連携を取らせてもらったり、アドバイスをいただきながらできて良かったです。
生産管理システムに関しても、工場部門と経理部門の間で考え方の違いがあったり、日本側の製品マスタの整合性を合わせたりと調整事が多々ありましたが、タイでのFactory-ONEのベンダーであるCSIさん、日本本社の生産システムベンダー、東計さんと連携しながら、ときには全社集まって打ち合わせを行いながら進められたのも良かった点です。
Q.今後の展望について伺えますか?
現在、swifTでは財務会計をメインに管理していますが、今後は管理会計もswifTで管理していきたいと考えています。
例えば、部門別の予算を組んで予実を管理する機能だったり、日本側での連結決算用のデータを作成する機能を、拡張していければと考えています。
東計さんに真摯にサポートいただいているので、今後もさらなるシステム向上に期待しております。
商号 | 株式会社 中央物産 |
---|---|
事業内容 | 配管材・化成品の製造販売 |
創業 | 1954年6月 |
資本金 | 9800万円 |
従業員 | 240名 |